事業領域 BUSINESS FIELD

一般土木構造物設計

本社の地元となる京都府・京都市を中心に、 農業土木のプロジェクトで蓄積された様々な分野での幅広い知識・経験をベースに橋梁・道路・都市基盤整備などの一般土木分野の設計にも力を入れています。

近年、戦後から高度成長期にかけて整備されてきた各種構造物が経年劣化等でその機能を十分に発揮できない事例が増加しています。機能診断業務は様々な計測・診断機器を使用して施設の健全度を調査し、既存施設の有効活用や長寿命化を通じて施設のライフサイクルコストを低減する業務であり、広範な実務経験が必要となります。

主な事業実績

安祥寺川詳細設計業務模型実験

事業の背景

安祥寺川は流域全体で宅地開発が進み、これまで農地によって蓄えられていた雨水の流出量が増え、山科駅周辺で浸水が発生しています。治水対策として上流部の地下に分水路を設けることとしました。

当社の役割

当社は詳細設計を行うにあたり、水路の分流構造やサイホン呑口構造の検討を模型実験を行って検証しました。実験は京都大学防災研究所と協業して大規模な模型を作成し、結果としてモデルによるシミュレーションでは得られなかった多くの示唆が得られ、分流のための最適な構造を決定することができました。

京都府立植物園 園内整備事業

事業の背景

京都の下鴨に位置する京都府立植物園は、24ヘクタールの広大な敷地に約12000種類、約12万本の植物が植えられており、訪れる人々の憩いの場となっています。

この植物園は日本で最初の公立植物園として1924年(大正13年)1月1日に開園しましたが、90年という長い歴史の中で施設も老朽化し、園路も砂利道や土の部分が多く、車いすを使う人々や高齢者の方々には負担が大きいという声もあがっていました。そこで、快適さ、安全性を維持するために園内整備に取り組みました。

当社の役割

園内通路は水はけのよい素材で路面を覆い、起伏もなだらかになるようにするなどの機能面の改良だけでなく、自然色舗装やベンガラ舗装を採用して周囲の景観との調和も実現するなど、植物園の魅力を引き出せるように留意して取り組みました。

「植物園のショーウィンドウ」のボタニカルウィンドウの設計も行いました。四季折々の見ごろの花などが展示され北山通を歩く皆さんに向けて情報を発信しています。

JR嵯峨野線京都・丹波口間新駅周辺整備

京都市にある梅小路公園には鉄道博物館や水族館があり、観光客が大幅に増加しましたが、最寄り駅である京都駅からは遠く、アクセスが課題となっていました。そこで、京都駅と丹波口駅の間に新駅を設置し、アクセスの改善を図ることとしました。

新駅の設置に周辺施設の整備が必要となり、当社は七条通を横断する歩道橋や駐輪場等の整備設計を担当しました。新駅は2019年に計画通り「梅小路京都西駅」として開業し、多くの観光客や地元の方々の利便性の向上に寄与しています。