事業領域 BUSINESS FIELD

サンスイの技術力

サンスイコンサルタントの
ポテンシャル

取締役副社長 森田 孝治

農業土木分野を中心に社会資本整備をサポート

私たちは全国に拠点を持つ総合建設コンサルタント。国や自治体が行う社会資本の整備を「調査」「計画」「設計」「管理」の側面からサポートをする、社会になくてはならない重要な仕事です。

その中で私たちが最も得意としているのが、農業土木の基盤整備。農業地域の水利用や水循環を統合的に調査、解析しそれらを有効に結び付けるための計画立案や、水路やため池、堰などの個別施設の設計や維持管理の提案などを主に行っています。

創業から約50年にわたり培ってきた技術力を生かし、近年では河川・道路・橋梁に代表されるような一般の土木分野にも力を入れています。

地域に生きる人々が幸せになることが最大のミッション

仕事をする時、私たちが一番に考えなければならないのは、エンドユーザーとなる、地域に生きる人々のことです。実際に地域で生活する、訪れていただく皆さんが抱える課題を解決し、よりよい環境をつくり出すことこそが私たちに与えられた最大のミッション。例えば個々の農家がいくら頑張っても、水路などの施設を整備することはできません。だからこそ私たちは「地域に生きる人々を幸せにする」という思いを胸に、地域全体をプロデュースすることが重要なのです。

私たちは国や自治体から委託を受けて、人々が共用する資本整備に取り組んでいます。単に施設を設置するのではなく、先見の明を持った技術シンクタンクとして、質の高い資本整備を実現していきたいと考えています。

“水のサンスイ”として培ってきた高い技術力

創業から間もない昭和40年代、私たちは近畿地方においてダムや水路など農業用水の水源計画の策定に取り組みました。これにより、降雨の少ない地域でも、水不足に困ることなく安定的に農作物をつくることができるようになったのです。

以来、全国各地のさまざまな農村地域で用水計画の策定に携わることになりました。数多くの案件をこなしていくことで、用水計画を立てる仕事は、私たちの得意分野に。周囲から「水のサンスイ」と呼ばれる所以はここにあります。

私たちの強みは、技術力を持った専門スタッフが揃っているということ。引き受けた仕事は外注に出さず、原則として内部スタッフで取り組んでいます。おかげで社内には、専門性の高い技術者が多数在籍することに。長い時間をかけて培ってきたこの技術力を発展させ、後世に引き継いでいくことも私たちの大切な任務です。

実戦経験を積んで身につけた技術を次の世代へ

「水のサンスイ」として身につけてきた技術力を、若い世代へと受け継いでいくためには、現場で経験を積むことが一番の近道だと私たちは考えます。現にサンスイコンサルタントで働くすべての社員が、上司や先輩社員に教わりながら、実務経験を重ね、どこに出しても恥ずかしくないコンサルタントとして成長をしてきました。基礎知識は教科書を読めば習得できるもの。現場へ出て経験したことのほうが、何倍も自分の身になるのです。

私たちは次の4つのステップで若手社員を育成しています。

【1】仕事を覚える
上司や先輩の仕事ぶりを見ながら、技術者が持つべきスキルを、業務を通じて習得してもらいます。
【2】仕事をこなす
ある程度のことを覚えたら、仕事をこなしてもらいます。難しい課題や時間的制約に追われることも出てきますが、それもまた経験です。
【3】仕事を磨く
納期を早くする、精度を上げる、新しい技術を取り入れるなど、ある程度こなせるようになったら視野を広めた取り組みを行います。
【4】仕事を任せる
1~3のステップによって身につけたスキルを後輩へと受け継いでもらいます。もちろんその間も仕事を磨くことを怠ってはいけません。

私たちはこうやって、技術を次の世代へと受け継いできたのです。

時代の変化に対応し、10年先に成果として残る仕事を

社会資本を取り巻く環境は日々厳しさを増しています。
農業土木分野であれば、農業従事者の高齢化が進む一方、新たな担い手となる若い世代が不足し、農業人口は減少の一途をたどるなど、昨今の農業を取り巻く情勢はとても厳しいものがあります。今後は世代交代、農地の集積、法人化の進行などによって大きな変化がもたらされることになるでしょう。そのスピードはこれまで以上に増すと考えられています。
一般土木分野であれば、年々被害の規模が大きくなってきている大雨や台風、そして甚大な被害をもたらす可能性がある大規模地震への備えが必要である一方、都市を支える構造物の老朽化は進行し、安全・安心を維持するための対策は待ったなしとなっています。

私たち建設コンサルタントは個々の動きに惑わされず、大局的な視点から社会資本の未来を見据えていかなくてはなりません。ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用し、新たな社会のあり方を提案していきたいと考えています。

そのために大切になるのが、10年後20年後と長いスパンで物事を考えること。長い時間をかけて培ってきた技術力に加え、新しい知識の習得や情報の収集を行い、一歩も二歩も先を行く提案力を磨いていく必要があると考えています。「丁寧な仕事で、きちんとした成果を出す」というスタンスはそのままに、10年先の世の中に、成果として残るような仕事をすることが理想です。